2025年06月22日 梅雨と気象病 〜気圧の変化と交通事故後の不調〜
今月のコラムでは、6月14日に東北地方が梅雨入りしたことを受け、「気象病」についてご紹介させていただきます。
青森県を含む東北北部では、平年より1日早く梅雨入りし、今後もしばらくは天候の変化が続く見込みです。
この時期は、気圧・気温・湿度の変動によって、身体にさまざまな影響が出やすくなる季節でもあります。
◆ 「気象病」とは?
「雨が降る前になると頭痛がする」「関節が重い」「なんとなく身体がだるい」――
こうした症状は、気象の変化によって自律神経のバランスが崩れたり、血流や水分代謝が乱れたりすることで起こる「気象病(天気痛)」と呼ばれるものです。
梅雨の時期は特に、関節痛・頭痛・めまい・倦怠感・不眠といった症状が悪化しやすくなります。
◆ 交通事故後の「むちうち」症状にも要注意
交通事故後に多い「むちうち症(頚部捻挫)」の患者さんからも、梅雨時期に頚部痛や頭重感、めまい、吐き気などが再び強くなるという声をよく耳にします。
これは、過去の外傷によって敏感になっている神経や筋肉が、気圧の低下や湿度の上昇でさらに刺激を受けやすくなるためと考えられます。
また、事故直後は痛みが軽くても、梅雨入り前後から症状が強くなるケースもあるため、放置せず適切な評価と治療が必要です。
◆ 気象病・交通事故後の不調への対処法
① 薬物療法
・鎮痛薬(NSAIDs)を中心に、炎症や痛みの緩和を図ります。
・症状によっては、自律神経や水分代謝の調整を目的に漢方薬(五苓散・当帰芍薬散など)を併用することもあります。
② 生活習慣の見直し
・適度な運動やストレッチは、頚部・肩周囲の血行を改善し、リハビリ効果も高まります。
・規則正しい睡眠は自律神経の安定に欠かせません。特に梅雨の時期は、寝室の温度や湿度にも気を配りましょう。
・ぬるめの入浴もおすすめです。全身の緊張をほぐし、リラックス効果とともに回復力を高めてくれます。
・不眠傾向がある方には、短時間作用型の睡眠導入剤や漢方も選択肢として有効です。
※個人的な話ですが、私は英単語を見ていると不思議と眠くなります……(笑)
③ リハビリテーション
・交通事故による頚部痛(むちうち)や肩こり、背部の張り感には、理学療法士による個別リハビリが有効です。
・手技療法や運動療法、電気治療などを組み合わせながら、日常生活に支障のない身体づくりをサポートします。
④ 装具の活用
・頚椎カラーや関節サポーター、保温グッズを使用することで、冷えや不安定な動作から関節や筋肉を保護します。
⑤ マッサージ・セルフケア
・首・肩・耳周辺のマッサージやストレッチで血流を促進し、頭痛や倦怠感を和らげる効果が期待できます。
⑥ ストレスケア
・ストレスは自律神経の乱れを助長する要因です。
・呼吸法・軽い瞑想・音楽鑑賞・散歩など、自分に合った気分転換法を取り入れてみましょう。
◆ 健康教室のご案内
当院では、皆さまの健康づくりをサポートするための健康教室を定期的に開催しております。
今月のテーマは、
**「天候の変化と身体の痛み 〜気象病と交通事故後の不調について〜」**です。
開催日:6月27日(木)予定
詳細は受付またはお電話にてお問い合わせください。
参加をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。
◆ 不調が続くときは、早めの受診を
1週間以上続く症状や、日常生活に支障をきたす痛み・不調がある場合は、我慢せずにご相談ください。
当院では、薬物療法、漢方、リハビリ、装具の提案など、患者様お一人おひとりの症状に応じた多角的な治療を行っております。
交通事故後のむちうち症状や慢性的な頚部痛、梅雨による体調不良などでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
※参考:日本気象協会「気象病チェックリストと対処法」